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「ハサミ男」(読了)
殊能将之氏の「ハサミ男」を読み終わりました。タイトルから感じられる「異様さ」に「殺戮に至る病」的な衝撃感を期待して読んでいったのですが、結果読了後は消化不良感が大いに残った作品でした。

まず(結果的に)「ハサミ男」のタイトルでミスディレクションを誘うのが安直に思えてしまいます。またサイコミステリを演出するため”だけ”に登場する別人格の存在も、あまり意味があると思えません。というよりむしろ要素的にはもっときちんと説明すべき事項(狙われた少女たちのヒストリやターゲット特定までの心理描写、殺害という結末へ至る状況説明など)があるような気がします。

何よりハサミ男ハサミ男たる所以をもっと本編で掘り下げてほしかったと思います。なぜ凶器はハサミなのか?執拗なまでに研ぎ澄まされて先端にはどんな思いが込められているのか?そしてなぜハサミを突き立てるのか?

叙述トリックとしての結末も決して意外な種明かしではなかったし、正直後半は読むのがちょっと退屈してしまいました。

結論、私にはイマイチの作品でした。








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【2006/10/12 22:05】 | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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