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「そして誰もいなくなった」(読了)
アガサクリスティ著の「そして誰もいなくなった」を読み終わりました。タイトルはずいぶん前から知っておりましたがこのタイミングでようやく読むことができました。

クリスティの傑作として名高い本書ですが、なるほどミステリのスパイスを随所に感じられる面白さでした。相関なく孤島に集められた客人、不気味な予告、暗示的な童謡とその通りに実行される殺人、そして最期の告白・・・。

全体のボリュームはそう多くないなかでバランスよくこれらの要素が展開されているため、非常にまとまりの良い作品に仕上がっていると感じました。一つ一つの事件や各人の心理描写、背景説明などが過剰でなく(むしろ淡白過ぎるくらい)最低限のものに抑えられているからこその読みやすさ、それゆえの面白さだと思います。

ただどうしても翻訳モノの宿命-文章のぎこちなさ-は、作品世界に没入している頭を瞬間的に現実世界へ戻してしまい、止むを得ないこととわかりつつも残念な点ですね。やはり原本の書かれた言葉(言語)や歴史的背景、生活風習などのバックグラウンドがあって初めて100%の面白さが味わえるのでしょうね。翻訳者の方の苦労が忍ばれます。

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余談ですが、殺人の告白レコードの場面で「かまいたちの夜2」を思い出した人は私だけではないはずです。


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【2006/10/13 23:54】 | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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