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「慟哭」
叙述モノで最近読んだもの。
貫井徳郎の「慟哭」。



私が購入した単行本には北村薫氏の帯がついていました。
「題(タイトル)は『慟哭
 書き振りは《練達》
 読み終えてみれば《仰天》」
1行目は事実ですから否定のしようもありません。
2行目は確かに緻密なプロットに見合った構成力、表現力はすばらしいと思います。
ただ3行目は、「仰天」までは行きませんでした。「仰天」の意味は「天を仰ぐほどの驚き」と思いますが、私にとっては驚愕・衝撃度は前出の「殺戮に至る病」のほうが遥かに大でした。むしろ「感心」といった印象でしょうか?種明かし部分が多分に説明的になってしまっているのが残念ですが、よく練りこまれた構成と思います。全体のボリューム的にも手ごろでしたし。

貫井作品は本書と「~症候群」、「プリズム」くらいしか読んでいませんが、文体的には好きな作家さんですので、機会あれば他作品も読んで行きたいと思っています。


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【2006/09/13 22:24】 | 読書 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
貫井徳郎
最初、「慟哭」が出版されたときに読んで、たまげました。まだその頃は、こうしたタイプの叙述トリックはメジャーじゃなかったと覚えています。
同じ貫井作品で、その後の「神のふたつの貌」や「殺人症候群」を読んでいくと、最初の「慟哭」はさすがに物足りなく感じてきてしまいますが、逆に言えば、今の貫井徳郎の力量で「慟哭」を書き直してみたらどうなるだろうというふうにも感じたりします。
【2006/09/17 19:41】 URL | おっぺ #-[ 編集] | page top↑
おっぺさん、コメントありがとうございます。
私の場合、症候群シリーズより後に慟哭を読んだのでそういう感想になったのかもしれませんね。
【2006/09/21 23:09】 URL | scorpio2006 #-[ 編集] | page top↑
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